不倫の沼のほとりでパシャパシャしてた話
占いでチェックするの、いつの間にか「金運」と「仕事運」だけになってた。
恋とかあるわけないし。
一人で生きてく準備も覚悟も着々と進めてますし。
そう、前向きにそれなりに楽しんでいるところに。
「え?私この人に出会うために一人だったんじゃない?」
という出会いがあり、しかも、やだ!縁結びの「葛岡原神社」行った次の日だし!?
え!?デステニーっしょ。
て。
お家帰って、タロットカード引けば「恋人」やら「カップの2」やら結婚するわこれ。
結婚式どこでやるか。Facebookでなんて投稿するか。指輪どこで買おう。
妄想が止まらず、息子と娘も生まれ、育ち。それぞれロスとロンドンに就学してそのまま就職してさ。夫婦二人の穏やかな生活。
「東京家族」のグローバル版みたいな感じでさ、老夫婦になった私たちが子供達の元を尋ねるわけ。
あぁ、ずっと同じ親子関係ではいられないけど、それぞれ一生懸命生きてるねって。
ちょっと寂しいけど、でも私幸せだったな。って。
とこまで妄想してさ。
その後も、会うたびいい感じでさ。
ネットで「男性の行動に表れる!好きサイン5」とか超見たりして。
40手前にして恋愛偏差値小6並みの私、メディアからちえ借りてさ頑張ったわけ。
あ、これは確定じゃん?って。
話盛り上がるー。視線感じるー。ネットで見たやつ!体こっち向いてる向いてる!
何かっつーと正面無理矢理でも座る!
ほらほらって。
でもさぁ。
嫁、いたよね。「女家」。
匂わせて牽制する感じで、知らされたよね。
ツライ。「別れさせ屋」とかググちゃったよ。
意外と金かなるなとか思って、いや、違わないかと冷静になって。
「既婚者を好きになった、ツライ」などで検索し、気持ちの処理の仕方をサーチ。
「奥さんとうまく行っていない」「相手が私を必要としてくれている」という思い込みが気持ちに拍車をかけるらしい。
だから、それは勘違いなのだと言い聞かせる。
「彼は奥さんとラブラブである」「私には何の興味もない」
ツライ。
あーツライ。
お願いだから、みんな結婚指輪をはめてくれ。
職業柄無理ならいっそタトゥー彫れや。
37年かけて築いた一人で生きてく覚悟、もう一回固め直さないといけないじゃないか。